今回は「硬く太く重い印象に見えてしまう髪を柔らかく見せたい」「さりげない動きが欲しい」というニーズに、「ROI」のスタイリスト 元山 凜さんがアドバイス!
「30代後半から40代のお客様に多いのは、年々毛質が変化してきて、ゴワつきやすく扱いにくく、広がるのに動きがでづらくなってきたというお悩み。今回は髪が硬く太くしっかりとした毛質の方におすすめの、さりげない動きを出し柔らかい印象に見せるカット&巻き方のテクニックをご紹介したいと思います。もちろんカットでのコツもあるのですが、巻き方次第で硬い髪を柔らかい印象に見せることもできますし、抜け感も、顔形カバーも一気にかなえることができます。ポイントは、水平に巻く”波巻き”です!」(元山さん)
【硬く太く重い印象に見えてしまう髪を柔らかく見せたい】【さりげない動きが欲しい】というニーズに合う【エアリーニュアンスミディアム】をご紹介します。
40代の髪型のお悩みを解決【ミディアムヘア】:硬く動きの出づらい髪にも、ふわっとした柔らかさ&おしゃれなニュアンスが欲しい!
解決ヘアスタイル:シークレットレイヤーで自然な動きをプラス。波巻きのひと手間で映えるスタイルに!
仕上がり
サイド
バック
HAIR CHART
(1)やわらかさ (柔→硬)★★★★
(2)ボリューム (少→多)★★★★
(3)髪の太さ (細→太)★★★★
(4)うるおい (乾→潤)★★★★★
(5)白髪 (多→少)★★★★★
1本1本が太く硬く毛量も多め。
「クセやうねりはあまりないのですが、硬く太くて動きが出づらい髪質。すとんとしてニュアンスが出にくい髪なのですが、レイヤーを程よく入れて調整し、巻いたときに動きを再現しやすいスタイルに。レングスは鎖骨くらいのワンレングスベース。バランスを見ながら表面にレイヤーを入れています。レイヤーとはいえわかりやすいレイヤーではなく、細い毛束を動かす意味合いでさりげなく入れていて”シークレットレイヤー”のような感じです。顔周りは頬骨からあごくらいの長さでレイヤーを入れ、自然な毛流れができるようカットしています。おさまりのよさと、さりげない動き、軽やかなニュアンスをかなえるスタイルです」(元山さん)
■スタイリング術:ハチより上と下を分けて巻いていく。”波巻き”で横にボリュームを出し、ひし形の美シルエットに!
毛量が多い人、動きが出づらい人は特に、1回で巻こうとせず、ハチ上とハチ下でブロッキングして、2段階で巻いていくのがポイントです。よりエアリーな動きのある仕上がりに」(元山さん)
スタイリング前
1:ハチ上をブロッキングして、ハチ下の毛先から巻く
ハチ上の髪をピンなどで留めてブロッキングして、ハチ下の毛から巻いて土台を作っていく。まずは毛先を全体的に外巻きに。アイロンは38mmの太めを使うとより柔らかく自然な動きが出せる。
2:中間部分の毛束を内巻きに
中間部分の毛束は内巻きに。水平にアイロンを入れて”波巻き”にすると、耳横にボリュームが出て、首元はすぼまるようなひし形シルエットに。顔形カバーもさりげなくかなえ、メリハリと女性らしさのあるスタイルに。その後、ブロッキングしていたハチ上の髪もおろして、毛先は外巻き、中間は内巻きの”波巻き”に。
3:顔周りはリバース巻きに
左右の顔周りの毛はリバース巻きに。顔周りにさりげなくかかる毛にニュアンスをつけ、抜け感をプラス。
POINT<老け見えをくい止めるポイント3か条>
(1)太く硬く毛量が多い髪もあえて重めに残し、シークレットレイヤーで調整して今っぽく
(2)ハチ下とハチ上、ブロッキングして2段階で巻くことで、よりナチュラルな奥行きのあるスタイルに
(3)”波巻き”でメリハリも抜け感も柔らかな動きもかなう!
「重たさのある髪に対してはオイルやクリームなど軽いものより、バームやワックスなどセット力の強いものがおすすめ。毛質に合わせて、動きをさりげなくキープできるスタイリング剤を選んで」(元山さん)
今回、教えてくださった「ROI」スタイリスト 元山 凜さん
作り込まない大人のナチュラルスタイルが好評。さらっとそのままでもサマになり、巻いたら劇的ニュアンスチェンジできる2wayヘアが得意。「週1はサウナでリフレッシュしています。髪も守れるし、体感温度も下がるし、サウナハットはマストです!」